イオン源の排気(Exhaust)が詰まっているか浸水しているかどうかを確認する方法。原因と解決策


Date: 09/13/2017
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研究用にのみ使用できます。診断目的での使用はできません。


回答

排気(Exhaust)が詰まっている場合

排気(Exhaust)が詰まった時の典型的な症状は、装置ステータスが赤くあり、「Ready」にならず、排気が滞留しない状態です。

いくつかの原因が考えられます。

視覚的手がかり:

  • ベンチュリラインの液体
  • 排気ドレーンラインの液体
  • 排気ドレーンラインのよじれ
  • 排気ラインの「浸水」によるベーパーロック現象

聞こえる手がかり:

排気しようと(ガスの流れが聞こえます)しますが、すぐに停止してしまいます。

見えない原因:

  • ベンチュリの詰まり:ベンチュリラインが塞がれていると、圧力スイッチは作動状態を維持できず、詰まりを解消できません。この場合のベンチュリは、一般的に排気/排出口の後で塞がれています。

排気(Exhaust) が浸水している場合

浸水した排気(Exhaust)の典型的な症状は、装置のステータスが赤色になり、「Ready」にならず、排気が作動しない状態です。

2種類の原因があります。

視覚的手がかり:

  • ガスの流量:ガスの圧力が高すぎるか低すぎる場合、排気(Exhaust)は故障状態(Fault state)になります。 これは、圧力スイッチが差圧を管理できないためです。
  • ラインの長さ:ガスレギュレータを質量分析装置からあまり遠くに置かないでください。 チュービングの長さが増すと、圧力と流量が低下します。 理想的には、ガスレギュレータは質量分析装置から3メートル以上離さないでください。 これは流れと圧力に最も理想的な条件です。

見えない原因:

  • • ベンチュリの詰まり:圧力スイッチが作動せず、回収ボックスに凝縮液のかたまりがあります。つまり、ドレーンに液体を視覚的に見ることができます。
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トラブルシューティング

排気(Exhaust)問題のトラブルシューティングには、いくつかの方法があります(排気(Exhaust)の詰まりと浸水の両方に適用できます)。

外観の検査:

  • チュービングに曲がりはありませんか? 曲がりは、流れと圧力に制限をかけます。 ラインに「よじれ」やひどい曲がりがあるような場所がないか調べます。
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  • 排気ボトル上部のガスラインに窪みはありませんか? ガスラインがドレーン容器の入口より下に落ちると、「ベーパーロック現象」を発生させ、排気チューブ内の流体が排気ボトルに流入できなくなる可能性があります。
  • 排出ガスの供給源は55psiから60psiの間ですか? レギュレータ(マノメータ)のダイヤルを見てください。 針は55から60 psiの間でなければなりません。 圧力が高すぎる場合、または低すぎる場合は、排気(Exhaust)は故障状態(Fault State)になります。 圧力が正しい範囲に収まるまでレギュレータを調整してください。

音による検査:

  • 装置がIdleからReadyに切り替わったときに排気の流れは開始されますか? 大きなシューという音を聞くことができます。
  • 装置の後ろのソレノイドスイッチの音が聞こえますか? これは、負圧が圧力スイッチに達したことを意味します。 ガスが流れなくても、装置後ろのスイッチをクリックし、位置が変わる時の音を聞いてください。

ご自身で確認頂けること

  • 必要に応じてチュービングの曲がりをきれいにします。
  • ガスレギュレータをチェックし、必要に応じて調整します。

SCIEXへご連絡ください

上記の手順に従っても問題を解決できない場合は、SCIEXテクニカルサポートにお問い合わせください。

Posted: Sep 26, 2024

How the source exhaust pump is controlled? What is the function of the pressure switch and the solenoid? When the instrument in in idle, what is the status of the solenoid and the pressure switch? Is the pressure switch supposed to be under vacuum all the time?