Date: | 05/03/2017 |
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研究用にのみ使用できます。診断目的での使用はできません。
問題の説明
TripleTOF™ 5600と6600で使用するインタクトタンパク質分析スクリプト
インタクトタンパク質分析スクリプトは、MWが6kDa以上のタンパク質を5600装置で分析するときはいつでも使用できます。このスクリプトは、大小のタンパク質分析を改善するよう編集されており、すべての場合に使用することができます。
このスクリプトはプレベータ版であり、ABSCIEX担当者のみが使用するように作成されています。 これは顧客配布用ではありません。
スクリプトのインストール:
解決方法
スクリプトが動いていることをどのようにして知るのか?
5600装置でデフォルト設定を使用してタンパク質を分析すると、容易に認識できるアーティファクトが表示されます。同位体分離が可能なより小さいタンパク質は、同位体クラスターにおけるLow massピークの顕著な抑制を示します。ウマミオグロビン(5pmol注入)について、LCピークの頂点付近のシングルスキャンスペクトルを以下に示します:
インタクト・プロテイン・モードを有効にすると、同位体クラスターはこのアーティファクトを表示せず、ガウス形状になります。
より大きいタンパク質(MW> ~25kDa)の場合、デフォルト設定を使用すると、ピークのLow mass側とベースライン中のシグナルの一貫した脱落(ドロップアウト)が生じる可能性があります。ウシアポトランスフェリン(10 pmol注入)について、LCピークの最大値付近のシングルスキャンスクトルを以下に示します:
インタクト・プロテイン・モードは、一般的には、タンパク質ピークのシグナルトップノイズの大幅な改善、ならびにピーク分裂(peak splitting)やシグナルドロップアウト(signal dropouts)の削減に効果があります:
Time Bins to Sum:
同位体分離が可能な分解能が望まれるタンパク質(MW<20kDa)についてはTime Bins to Sum値「1」を選択することが推奨されます。 より大きなタンパク質については、「10」の値が推奨される。
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